人気ドラマ「半沢直樹」に出てくる疎開資料。なにやら危険なモノとして注目されていますね。
疎開資料は特定の組織に見られたらマズイ資料のようですが、なぜ処分しないで取っておくのでしょうか。
そもそも疎開資料の疎開ってどういう意味でしょうか。
注目の疎開資料についてまとめました。
疎開資料・・・そもそも疎開とは?
疎開といえば、戦争の時に使われた言葉として記憶されている方も多いのではないでしょうか。
第二次世界大戦中、空襲の被害を回避するため、都市部にいる市民が地方に避難する意味で
「疎開」という言葉が使われました。
ドラマ「半沢直樹」で使われる疎開資料の「疎開」も同様の意味合いで使われる言葉ですね。
「見られたらマズイ相手に見つかるのを防ぐため、一時的に避難させる=疎開」させる資料
を指して「疎開資料」と言われています。
見られたらマズイので隠しておく資料という意味ですので、資料の内容は決まっているわけではありませんが、
銀行では見られたらマズイ資料というのは限られています。
ドラマ「半沢直樹」では
・企業の赤字が明らかになってしまう決算書
・内部告発の報告資料
などが疎開資料として扱われていました。
これらの資料は、金融庁など上位の組織に見つかると、業務改善命令など
厳しい処分を科せられてしまうため、絶対に見つかってはいけない資料として
管理されることがあります。
疎開資料 なぜ捨ててしまわないのか?
金融庁など上位の組織に見つかると大変マズイですが、
内部の記録としては通常業務に必要になってきます。
特定の企業に融資した経緯を記録したモノであったりするわけですから、
取引の記録が分からなくなってしまうと、内部統制ができなくなり
業務に支障が出てきてしまいます。
そのため、一時的に避難させるわけですね。